建築工事の現場では、 日々様々な工事が行われます。ここでは自分自身の備忘録として、実際の建築工事現場の作業を<現場レポート>としてなるべく詳しく記録していきたいと思います。軽井沢南ヶ丘パッシブハウスの例です。
vol.2は、基礎断熱工事です。
これは、ドイツの認定機関の認定するパッシブハウスに欠かせないプロセスであり、
通常の住宅ではまず行わない工事工程になります。
11月の軽井沢入り。
ほうらね〜!自称:晴れ女である私の現場入りは、こうして晴天に恵まれるのです!
ブルーに見えるものが基礎下に敷き込まれる断熱材です。
t50×2=t100mmの敷き込みに使うものが山積みですね〜。
外枠を支持するための丸パイプもたくさん運び込まれています。
この時すでに、掘削・根切や砕石、防湿シートの敷き込みが完了し、捨てコンまで完了している状態です。
まずは外枠の内側に、基礎の立ち上がりの外側に張込むt100mmの断熱材を準備していきます。この立ち上がり部分の断熱材を張込みメリットは、もちろん断熱性能です。しっかりと基礎立ち上がりを包み込みます。
しかし、反面、デメリットもあります。
この断熱材を通り、白蟻の侵入が起こりやすくなるのです。そのため、断熱材は防蟻用の断熱材を使用。断熱材の繋ぎ目も、専用のシール剤でしっかりとガードします。
軽井沢のような、冬場-15度になるような地域には白蟻は多くいないようです。
それでも私たちが普段目に触れないだけで、世界中には多くの白蟻が生息しているとのことですから、念には念でしっかりと対策を打つのです。
ちなみに、白蟻の好物である木材にもこのあとしっかりと防蟻対策を施します。
今回は、長期優良住宅の認定取得であることもあり、その辺りは通常の住宅よりしっかりと対応した仕様となっているのです。
ほぼ1日かかり、外枠の断熱材が張り込まれました。
次の部分もしっかりとシールされていますね。
このあと、ブルーの断熱材を底辺に敷き込む作業が2日間続きました。
t50を二重に敷き込む作業は、基礎の形にぴったり合うように丁寧に行われますので結構な時間がかかったようです。
すっかり日も暮れて作業が終わった様子の報告が届きました。
なんとか、雪も降らずにお天気に恵まれ作業が進んだようです。
とはいえ気温は、2-3℃だったようで、現場の職人さんたち大変だったことでしょう〜。
大変良く出来ました。お疲れさまでした〜!
次回は、いよいよコンクリート打設に向けた鉄筋の配筋がはじまります〜。
ここまでの作業は、パッシブハウスを作る上でのプラスαの工事工程でした。
パッシブハウスって、やっぱり凄いね。。。
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