軽井沢南ヶ丘パッシブハウス/プライベートスペースからの景色
軽井沢南ヶ丘パッシブハウス・森のカフェ🌿に来てくださった皆様
パッシブハウスにご興味を持ってくださった皆様
こんにちは。GLOBE ARCHITECTSの菊地宏子です。
3月は、私がこれまで体験したことのない暖かな軽井沢となりました。本日(3/31)の午後3時すぎの外気温は23℃/室内気温20.6℃と室内が涼しく快適に感じてこれまでとは逆転してきました。実は一昨日の朝から、日中、夜、昨日一日、そして本日3時すぎまで全くの無暖房でもこの快適さ。朝晩の外気温は流石に5~6℃くらいまで下がるのですが、室内気温は18.5~20.6℃をキープ。パッシブハウス性能の住宅ではもはや暖房が要らないシーズンになってきたというわけです。東京などは、日中は半袖でも大丈夫!という方もいるようで、ますます進む温暖化(?)日本の四季のバランスが大きく変わってきているな~と少し寂しく感じます。
さて今月のエッセイは、ただいま実施設計が大詰めの<軽井沢_森のパッシブハウス>について。PHI(ドイツパッシブハウス研究所)のパッシブハウス認定取得のために行なっている3Dシュミレーションの様子も少しご覧いただきます。
2021年3月のレター🌿ぜひ最後までお付き合いください。
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◆【軽井沢南ヶ丘パッシブハウス】レター3月号CONTENTS◆
🌿~~軽井沢_森のパッシブハウス実施設計進んでいます!~~
🌿森のカフェ🍃のひょっこりはん🌿
🌿森のカフェ 軽井沢南ヶ丘🌿営業案内
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🌿~~軽井沢_森のパッシブハウス実施設計が進んでいます!~~
パッシブハウスは省エネルギーでありながら、健康で快適に暮らせる建築メソッドです。
昨年からの移住ブームの影響を大きく受けている軽井沢。私のアトリエのある南ヶ丘エリアでもあちらこちらで住宅建設が始まっています。軽井沢の場合、夏期の工事自粛期間や冬期の地中が凍結している時期の着工(基礎工事)が難しいことから、春先(3月~4月)のこの時期と自粛期間終了後の9月に工事着工(基礎工事)が集中します。この時期は基礎工事屋さんは特に大忙し。基礎に使う生コン車の手配も集中し取り合いになるのは毎度恒例です。そのようなことから3月になり急に周りが賑やかになってきました。
さて、現在実施設計が進んでいます <軽井沢_森のパッシブハウス>は工事着工に向けた準備がいよいよ始まりました。
60年近く手付かずの土地だったため、老木や枯れ木、雑木、高くなりすぎた危険な樹木もあり、建物の立つ場所の樹木とともに伐採・抜根をした上で地盤調査を行いました。
約1000平方メートルの敷地。工事に支障がなく安全な樹木は全て残しました。
スウェーデン式サウンディング試験(一般的な調査)に使う重機です。
建物形状の四隅などポイントになる箇所の地盤の強度を測定しました。
調査結果は後日データでご提出いただきましたが。。。
なんとポイントにより強度が大幅に違うことからより精密な調査(ラムサウンディング試験)が必要となりました。追加の予算はなるべく支出したくないところですが、高性能で長寿命な住宅を建てるのです。ここはしっかり予算をかけて再調査をすることにしました。また想定内ではありましたが地盤改良(補強)は必要であるという判定も出ました。
さてここで、パッシブハウス設計の中で最も重要な温熱計算の3Dシュミレーション画像をご覧いただきます。念の為、、、決して赤い家は設計していません。。(汗) 赤く見える部分は、断熱材がある部分を示しています。
道路側から見た建物本体(赤)と手前のガレージ(白)です。白く見えるガレージは断熱ラインから切り離し無断熱としています。
中庭から見た建物(Aゾーン)と(Bゾーン)です。建物本体は当然ですがしっかり断熱材に包まれた設計としています。基礎までくるりと包む基礎断熱仕様です。
今回の敷地は南西向きの長方形というパッシブハウス設計をする上ではかなり難易度の高い敷地でした。総二階建てという基礎形状をコンパクトにして2階まで大きな窓を取るプランも検討してみましたが、お施主様のご要望もあり軽井沢らしい伸びやかな建築にするためあえて低くゆったりした平屋(一部ロフト)の3ゾーン構成にしてみました。
この3DシュミレーションはDesignPHというスケッチアップがベースのソフトを用いています。こうして立体に立ち上げた後、このデータをPHPP(Passive House Planning Package)にインポートすることで温熱環境を数値化することが可能になります。
この段階では敷地内の既存樹木を残したままのシュミレーションのため、建物に影の影響が出ますが、必要な箇所の高すぎる樹木を伐採・剪定することで日射が得られます。このように、建物のプロポーションを立体で確認しつつ、外部の建物や樹木がもたらす影響を正しく把握することで必要な断熱材の量や窓のサイズなどが確認できて本当に必要な断熱性能をギリギリまで精査できるツールです。これは設計者にとっては頼もしいツールなのです。
この温熱計算→窓の位置とサイズの調整/断熱材の調整→パッシブハウス基準のクリアの確認→平面プランの変更→構造設計の調整→デザインチェック→予算確認→温熱計算を何度かぐるぐる回りながら最適化していると頭がパンパンに。。。いやでもここが一番の頑張りどきです。無駄なものを極限まで省き高性能でかつ美しく周囲に溶け込む建築を目指してもうひと頑張りしたいと思います。
次号へ続きます。。。
PS.前回予告していました<軽井沢ミニマルパッシブハウス>の性能の解説について。
竣工写真ができましたらそのご報告と合わせて発表いたします。お楽しみに!
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▼パッシブハウスを建設希望の方の設計ご依頼について
パッシブハウスを建設予定の方で設計のご依頼やご相談などございましたらどうぞお気軽にお問い合わせくださいませ~。
まずはメールでお申し込みください。コロナの影響もあり現在は見学会&ご相談会は定期開催しておりませんので個別でお問い合わせください。
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🌿森のカフェ🍃のひょっこりはん🌿
森のカフェ・マスターのタカです。
今年は、各地で桜前線が過去最速でやってきたとのニュースが流れてきましたね。入学式の写真は桜の下で、なんてことは少なくなってしまうのかなと少し寂しく思ってしまいます。温暖化は確実に一歩づつ進んでいますね。
とは言っても、春が来るのはウキウキ・ワクワクの気持ちになります。森のカフェ周辺の木々も、梢がほんわかとピンク色になってきました。ほんのりと春色だなぁと遠くから眺めるのが好きです。軽井沢に桜前線が来るのは連休前になりそうです。
森のカフェは3月に再開しました。お客さまに忘れられているのではないかと心配しましたが、多くのお客さまにお越しいただきありがたく思っています。
そして4月5日には開店2周年を迎えることができます。常連のお客さま、ふらっと立ち寄られたお客さま、インスタやFBでいいね!やフォローで応援していただいているお客さまと、いつもパンや珈琲焙煎でご協力いただいている方々に支えられていると、しみじみ思います。感謝、感謝、感謝で、3年目に向かいます。
軽井沢は人手が増えてきました。森のカフェは、感染症対策にこれまで以上に配慮したオペレーションをしてまいります。どうかお近くにお越しの際はお立ち寄りくださいませ。お待ちしています。
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森のカフェ マスター宛にメール、インスタDM、お電話でご連絡くださいませ。
お待ちしています。
森のカフェ🌿Tel.0267-46-8784
🌿森のカフェ 軽井沢南ヶ丘🌿営業案内 *3/5~営業再開しています(金土日のみ)*
感染拡大防止のため、入店前の消毒、トイレ前後の消毒のご協力と、入店の際には使い捨てスリッパをご用意しております。
また全ての時間帯をご予約制(土日のみ)にして、お客様の入れ替わりの際には徹底した除菌・清掃を行っております。
詳しい営業日は、下記のHPおよびFacebookページをご覧くださいませ。
この時期 大人気の信州産いちごをたっぷり使用したパブロバ(美味しいよ!)
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最後までお読みいただきまして、誠にありがとうございます。
最後の写真は、軽井沢南ヶ丘パッシブハウスの朝方の空。このところすっかり早寝早起き習慣になっていて早いときには3時に目が覚めたりして。。この写真は5:30頃の空ですが知らぬ間に日の出が早くなってきていて驚きます。3月は通常行う住宅設計監理の他、軽井沢に来てからお知り合いになった和食店さんから外構周りのご相談を受けたり、新築住宅のご相談を受けたりと、地域の皆様に少しは頼りにして頂けていることは大変嬉しいことです。その分、慌ただしく過ごす毎日ですがこれが<充実した日々>なのでしょうか??(笑)単にお仕事の段取りが悪いだけなのか??(汗)今年も瞬く間に過ぎ去りそうな予感です。
さて今月もレターにお付き合いくださいましてありがとうございます。
来月またここでお会いしましょう!
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菊地宏子
GLOBE ARCHITECTS|有限会社グローブ
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