森のカフェのイロハモミジも美しく紅葉
秋ですね~。11月になると軽井沢では森のいたるところで樹木が色づき始め一年で一番華やかな季節となります。このレターを書いているいま、実は庭の樹木は紅葉を終え落葉しすっかり冬の景色に近づいてきていますが。。この先はやはり白銀の雪景色が待ち遠しくなってきます。今朝方は雪が少し舞い日に日に本格的な冬に向かっているのを感じます。
寒冷地のここ軽井沢の最近の朝の外気温は0℃~5℃ほどで時折氷点下になったりします。しかし室温は大体20~22℃をキープしているので、起きるのが辛くない!!暖かいって、なんだか幸せを感じますよね~。
皆様の暮らしではいつもどの温度帯で暮らしていますか。暖かさ・涼しさの尺度は人によって大きく異なりますよね~。そこで今月のエッセイは~~パッシブハウスの理想の温度とは~~と題し実際に暮らしている私達家族の感想も織り交ぜて考えてみようと思います。
2024年11月のレター🌿ぜひ最後までお付き合いください。
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◆【軽井沢南ヶ丘パッシブハウス】レター11月号CONTENTS◆
🌿今月のエッセイ~~パッシブハウスの理想の温度とは~~
🌿森のカフェのひょっこりはん🌿
🌿森のカフェ 軽井沢南ヶ丘🌿営業案内
🌿「shica shica 追分」OPEN🌿
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🌿今月のエッセイ~~パッシブハウスの理想の温度とは~~
2018年に「軽井沢南ヶ丘パッシブハウス」が竣工して6年が過ぎました。
時間が経つのは本当に早いですね~。今年でもう7回目の冬を体験することになります。パッシブハウスに暮らすということは、日本ではまだまだ珍しく、とても贅沢で幸せなことです。避暑地・軽井沢はもちろん大好きでしたが、冬の森の雪景色やキーンと冷えた空気感、氷の張った池の様子の美しさもそれ以上に本当に好きだったので、毎年、毎シーズン軽井沢に訪れていました。そんな軽井沢に暮らすことをイメージした時に、その当時(10数年前)の軽井沢の住宅や別荘は断熱性能に重きを置く家は外観からはほとんど見つけられませんでした。
そして年月が経ち色々なきっかけや素晴らしい方達との出会いがあり、憧れの軽井沢に晴れてパッシブハウスを建築。パッシブハウス暮らしも7年目に入りました。そこでの暮らしを通じて、最近少し考えていることがあります。
「理想の温度とは?」
ここであらためてパッシブハウスにおける温度基準のおさらいです。
夏の温度設定・・・25℃以下
冬の温度設定・・・20℃以上(WHOでは冬場の最低温度は18℃以上を推奨)
を原則に断熱性能・必要な日射取得量のバランスをとりながら温熱計算、建築の設計をしていますよね。実際に暮らしの中ではどうなのか。我が家の場合で考えてみます。
夏の温度設定・・・25℃以下
については概ねこの通りで生活をしていると思います。
パッシブハウスでは、日射をコントロールする住宅設計のため、夏場(6,7,8月)は直射日光はほとんど室内に入り込みことなく冷房に頼ることなくこの温度をほぼキープできています。
森のカフェのOPEN時は<お客様が満席=内部発熱量MAX>の場合にもせいぜい26℃ほど。ただ営業中は調理や湯沸かしの熱も多く発生し温度より湿度が高くなりやすく湿度を下げるため、外からいらしたお客様が暑く感じないよう、冷房をONしています。
軽井沢に限らないと思いますが、日本はとにかく夏の湿度が高いですよね~!この湿度のコントロールに換気装置が役に経ちます。換気装置は熱交換効率で熱を逃さない(冷気を逃さない)のですが、タイプにより湿度の交換もしてくれます。我が家の換気装置はスティーベル(顕熱交換式)を設置しPH認定を取得しています。現在は、スティーベルさんの実験の協力で(全熱交換式)に変更(素子を入れ替え)して運用しています。寒冷地では、顕熱交換式が適してる(冬に有利)とのことでしたが、全熱交換式に入れ替えた結果はどうだったのでしょう。
注
顕熱交換式:温度(顕熱)のみを交換します。
全熱交換式:温度(顕熱)と一緒に湿度(潜熱)も交換します。
図:STIBEL ELTRON HPより転載しています。
結果は、実、、は夏場には大きな違いが見られませんでした!!
(夏場にかなり期待していたのですが。。。外の湿度が高すぎるのでしょうか。)
上の図を見ると冬場には、湿度を交換しない顕熱式より全熱式の方が湿度が下がりすぎてしまいそうですが冬場もそこまで大きな変化はなかったのです。この結果は実は大変驚きましたが、夏と比べて冬には条件に大きな違いがあります。それは冬場の主暖房<薪ストーブ>です。薪ストーブには、しっかり乾燥させた薪を使用しています。ただ少なからず水分も含まれていますので、エアコンで暖房したときに比べて乾燥が強くないと感じます。
そのような訳で、換気装置のタイプ選定にはエリア・暖房の手法により選択が分かれそうです。ここ最近の軽井沢エリアのパッシブハウスの設計においては、原則:顕熱交換式を採用していますがいつも悩むところではあります。(どちらもありという事でしょうか。)
さて本題の温度についてですが、主に冬の温度について考えています。
冬の温度設定・・・20℃以上(WHOでは冬場の最低温度は18℃以上を推奨)でした。ただこの温度については、湿度により体感が全く異なります。例えば私達の場合は
湿度が55%~60%の場合:快適と感じる
湿度が50%以下の場合:少し肌寒く感じる
といった感じです。しかしこれも個人差があります。
またきちんと冬の装い(シャツ+セーター)の場合と軽装(Tシャツ+短パン)の場合などです。家族の人数によっても内部発熱量が異なります。我が家の場合、常時大人2人ですのであまり運動量もなく静かに過ごしていますが、子育て世代の場合、小さなお子様が家の中で遊んでいたりダンスを踊っていたり(?)とにかく大人を含めアクティブに過ごされていることもあるでしょう。室内環境は建物の性能だけでは測りきれないのが現実かなと思います。
そこで肝心の「理想の温度」ですが
私達の場合 湿度が50%以下の場合:少し肌寒く感じると書きました。
冬場の湿度は大体50%~45%くらいになることが多いので、そこでの私たちの結論は「21~22℃」です。夜間に薪ストーブを使わない場合、暖房にエアコンを使用することがありますがこの時の設定温度は「21℃」です。弱運転で静かに稼働するだけでもこの温度がキープできます。
もっとも今日のように日中の外気温が7~8℃まで上がり晴天の日は、無暖房でも室内温度は22~23℃。晴天時に窓から直射日光が燦々と照り付けている時間帯にはこの22~23℃が暑く感じたり。。。と状況によりけりですね。
「理想の温度」とはどのあたりなのか。。。
建物性能だけでなく、家族構成、暮らし方、服装、時間帯、天候によって、それぞれの暮らしの中での適温を探していただくのが一番かなと思います。
あっ、ちなみに私は一年中<靴下を履かない派>です。(笑)
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▼パッシブハウスを建設希望の方の設計ご依頼について
パッシブハウスを建設予定の方で設計のご依頼やご相談などございましたらHPよりどうぞお気軽にお問い合わせくださいませ。
のコンタクトページからメッセージにて必要事項をご記入の上送信してください。数日内にお返事をいたします。
設計の着手については今のところ2025年以降から対応可能です。弊社のパッシブハウスは、温熱環境設計・構造設計・意匠設計をトータルでしっかり行うため、着手後は設計期間(約6~8ヶ月)+申請期間+施工期間(約8ヶ月)ほどかかりますこと予めご了承くださいませ。
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🌿森のカフェ🍃のひょっこりはん🌿
森のカフェ・マスターのタカです。
今年の軽井沢は紅葉の時期が遅くなり秋が短くなりましたが、11月下旬からは最低気温が氷点下になり、急に冬が来たなぁと言う感じです。
森のカフェでは樹木の剪定をしてもらいました。
お隣さんや道路との境界付近に高くなり過ぎてしまった樹木が20本くらいあって、倒木災害を防がなくてはと考えていました。今回は、樹木のテッペンを2mくらいカットする「芯止め」と言う剪定方法にしました。
事前に打ち合わせした通り、大きなクレーン車がやって来ました。
こんな狭い門を入れるのかしらと思っていたら、4輪とも方向が変わって見事に難なくクリア!早速作業開始です。
空師さん宙に舞う!!
高所作業者はクレーンに吊り上げられて、10メートル以上の高所での作業が始まりました。樹木のテッペンを切る高所作業者、切った樹木を下でコントロールするグランドワーカーが2名、クレーンのオペレーターが見事な連携で次々に芯止め作業を進めていきます。
切り落とした樹木の枝や葉っぱが、どんどん積み上がっていきます。これはすごい量です。
軽井沢では町営の貯木場に不要な樹木や枝を1日に軽トラ3台分まで無料で引き取りをしてもらえます。それ故、グランドワーカーの方は軽トラにぎゅうぎゅう詰めに積込みます。よくぞ積めたなぁと感心するほど丁寧に押し込み、押し込み、エイ、エイ!
切り落とした樹木の幹は35センチに玉切りしてもらいましたので、後日割って薪ストーブの燃料にしますよ。
樹木の剪定で陽射しも戻って来ました。樹木が伸びて影になっていたのですね、
今年の冬は太陽の恩恵を受けて、昨年以上に快適に暖かく過ごせそうです。
森のカフェは12月も金土日に通常営業しております。
あったかいリラックス時間をカフェでお過ごしくださいませ。お待ちしております。
毎年この時期の一番人気「🍓🍓紅ほっぺいちごのパブロバ」
華やかなクリスマスシーズンを楽しみましょう~♪♪
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お世話になった方へのギフトや自宅でのカフェタイムにいかがでしょうか。
140g入り袋 1000円(税込)送料は+500円(1~3個まで)
3袋入りギフトボックス 3,150円(税込)送料は+800円
(北海道、四国、中国、九州、沖縄は別料金となります。)
ホームページから注文できるようになりました!ぜひご利用ください^^
森のカフェ🌿Tel.0267-46-8784
🌿森のカフェ 軽井沢南ヶ丘🌿営業案内
今後の営業日など詳しい情報は、下記のHPおよびFacebookページをご覧くださいませ。
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🌿「shica shica 追分」OPEN🌿
「shica shica」(軽井沢町・追分宿)が無事OPEN。小さなお弁当・お惣菜屋さんです
移転OPENの正式告知は直前にもかかわらず、事前のお問い合わせやご予約が多く入りOPEN初日から大賑わいだったようです。私は当日朝open前にお祝いのお花を届けましたが(そのため写真には暖簾が写っていません!)、この日のお弁当は予約完売で残念ながらGETできず・・・(涙)少し落ち着いた時期を見計らいお店に伺うことにします。
今回は「shica shica」(軽井沢町・旧軽井沢)からの移転ということで前のshopデザイン(前回もGLOBEでデザインさせていただきました)のイメージは少し残しつつも追分宿の落ち着いた通りの雰囲気に合うようシックはファサードデザインをご提案。オーナーT様のイメージにも合いとても気に入ってくださって良かったです。またお客様がお弁当やお惣菜を買うときにちょっとだけワクワクした気持ちになってほしくて、窓のデザインは海外の洒落たベーカリーやレストランのようなモダンなデザインとし入りやすいようにしました。
軽井沢へお越しの際は、ぜひご利用くださいませ。とっても美味しいです♪
:::::::「shica shica」shop情報:::::::
住所:軽井沢町追分531 TEL:070-9107-0416
Instagram:@shica_shica_ (←最新情報はこちらで)
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今月もレターにお付き合いくださいまして誠にありがとうございます。
来月またここでお会いしましょう!
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菊地宏子
GLOBE ARCHITECTS|有限会社グローブ
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