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現場レポート       外壁工事(信州カラマツ材)

執筆者の写真: globe-architectsglobe-architects

更新日:2019年8月27日


建築工事の現場では、 日々様々な工事が行われます。ここでは自分自身の備忘録として、実際の建築工事現場の作業を<現場レポート>としてなるべく詳しく記録していきたいと思います。軽井沢南ヶ丘パッシブハウスの例です。

今回は外壁工事です。

軽井沢南ヶ丘パッシブハウスでは、できる限り地域材(県産木材)を使用したいと思い設計をおこないました。この木造建築の構造材(土台や柱)には、長野県産のヒノキ材を使用。ヒノキは防蟻性にも優れており木造建築には元々適している材といえます。

そして外壁材には、まさに軽井沢の森を代表する樹木であるカラマツ材を使用することになりました。敷地内にももっとも多く植わっており、景観にもきっとマッチすることでしょう〜。 4月上旬に、出来立てほやほやのカラマツの外壁材が届きました。

出来立てほやほやというのは、、、

◎今回の現場の仕様に合わせ丸太を選別し、乾燥。

◎ドイツ下見貼り105mmという仕様に合わせ製材。

◎ウッドロングエコ(WLE)というドイツの100%天然素材のオイルにて処理。

という完全オーダーの木材だからです。

このWLE仕様にすることで、自然な風合いが長持ちするだけでなく耐久性も優れているそうです。しかも、それほど手間がかかることなくコストパフォーマンスにも優れているのも嬉しいところです。

建築の状態は、外断熱施工も完了し、防水シート(タイベック)が貼られています。

まずは、軒下から板貼りが開始です。割付を考慮して一枚一枚慎重に。。。

カラマツの板目は結構はっきりとしていて、ワイルド。なかなか良い感じです。色味も良いですね〜。

割付ルールを大工さん、監督さんと確認していよいよスタートです。

東面、西面は、高〜いところまで、板貼りが続きます。

上の大工さんが寸法を測り(2名体制)→下の大工さんが寸法に合わせてカット→上の大工さんが取り付け(2名体制)を、ひたすらひたすら行う作業。本当に、お疲れ様です〜〜〜!!!

パッシブハウスは、外断熱材も厚く外壁の厚みがトータル400mmほどあります!

そのため通常の窓の収まりとは変わり、設計(デザイン)にもよりますが、今回は少し奥まった位置に窓をつけることにしました。

するとサッシ枠にそのまま外壁材を当てることが出来ないので、改めて木枠をつけることになります。

今回は、外壁材に合わせ、木枠もコーナー材も全てカラマツ材のWLE仕様とすることで、一体感をだす設計としています〜。

カラマツ貼りが完了した軽井沢南ヶ丘パッシブハウス。

う〜ん、なかなか良い感じ。やっと、家らしくなってきましたよね。

あれれ〜〜〜〜。いつの間にか煙突もついちゃってますね〜〜〜。

それもそのはず、この外壁材貼りの大工さんの作業はトータル3週間ほどかかりました。

外部ということで、天候によっては内部作業に切り替えたりと中断もありましたが、本当に骨の折れる地道な作業の繰り返しです。

いつも大工さんには感謝・感謝ですね〜〜。

外部周りは、バルコニーの手すり関係と、屋根上の太陽熱パネル設置を残すのみ。

あと、もう一息ですね〜。

globe


 
 
 
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